【柔術】NO-GI(グラップリング)をやってみたら、おもしろすぎた話

初めてのNO-GIで楽しそうにグラップリングする40代女性
青い柔術着を着て、左手を腰に当て、右手で親指を立てて笑顔を見せる女性のイラスト。ポジティブで元気な印象のプロフィール用イメージ
ゆめこ

NO-GI? 私には関係ないやつ。

ずっとそう思っていた。だって、やっているのは色帯の強そうな人ばかり。

ところが、ある日思い切って参加してみたら……これがめちゃくちゃ楽しい。

そして私は、このあと3か月ほどGIを疎かにすることになる笑。

「NO-GI」という単語をずっとスルーしていた

ジムに入会したばかりの頃、「NO-GI」という言葉を聞いても完全にスルーしていた。

「道着を着ないでやる柔術だよ」

と説明されても、

へぇ……そうなんだ。

くらい。

道着を着るのが柔術なのに、道着を着ない柔術とは。

初心者の脳には、ただでさえ処理することが多すぎる。エビ、ブリッジ、スイープ、パスガード。

覚えたと思ったら忘れ、忘れたことすら忘れている。

NO-GIまで興味を広げる余裕などなかった。

しかもGIクラスのあとに始まるNO-GIクラスを見学してみると、参加しているのは色帯の先輩ばかり。

なるほど。

これは強い人になってからやるやつだ。

勝手にそう解釈して、NO-GIを「私には関係のない世界」に分類していた。

「動き続ける」と聞いて、ますます遠ざかる

その後、NO-GIについてこんな情報を耳にした。

道着を掴めないぶん、終始動き続けながら相手をコントロールしなければならない、と。

……動き続ける?

スタミナというものを、どこかに置き忘れて40代になった私には恐ろしい言葉だった。

GIですら1本スパーが終わるたびにゼーハーしているのに、さらに動けと。

絶対無理。

興味を持つどころか、NO-GIはますます遠い世界になった。

ところがGIをやっていると、指がボロボロになる

そんな私がNO-GIを気にし始めたのは、GIの練習を重ねてからだった。

道着を掴む。掴む。また掴む。

そして練習後、指を見るとボロボロ。

さらに私は道着を掴むと、「絶対離すまい」と必要以上に力んでしまう。その結果、スパーがめちゃくちゃ疲れる。

相手と戦っているというより、

道着と私の握力が戦っている。

そこで、ふと思った。

「もしかしてNO-GIをやって、“掴まない柔術”を覚えたほうがいいのでは?」

あれほど自分には関係ないと思っていたNO-GIが、急に気になり始めた。

とりあえずYouTubeで予習する

とはいえ、いきなり色帯だらけのクラスに飛び込む勇気はない。

まずはYouTube。

「NO-GI 初心者」的なワードで調べて予習した。

そこでようやく、NO-GIは色帯の手練れだけに許された秘密の集会ではなく、初心者でも始めていいものだと知る。

よかった。

さらに予習していくと、道着を掴んで相手を固定できないぶん、腰切りや体重移動が重要になるらしい。そして、パスされないように動き続ける。

……。

やっぱり動くんじゃん。

若干の不安を残しつつ、ついに参加してみることにした。

満を持してNO-GIクラスへ

初めてNO-GIクラスに参加した日。

先生から、

「おっ! 初参加。素晴らしい!」

と褒められた。

まだ何もしていない。

参加しただけで褒められた。

40代になると、存在しているだけで褒めてもらえる機会はほぼない。

もうこれだけで来てよかった気がした。

ところがクラスが始まり、最初のソロムーブから驚いた。

GIでも聞いたことのある名前なのに、身体の使い方が全然違う。

さらに、

「こう抑えられたら、相手の喉を前腕で潰して……」

とか、

「首にグッと力を入れて、喉で潰して……」

とか。

急に物騒。

NO-GI、思っていたよりワイルド。

そして私の頭には、別の疑問も湧いてきた。

ラッソーは? スパイダーは? ベリンボロは?

道着を掴んでアタックする技は、道着がなかったら一体どうするんだ。

疑問だらけのまま、スパーリングの時間になった。

立った瞬間、何をしたらいいのか分からない

いざ相手と向き合う。

そして気づいた。

何をしたらいいのか、まったく分からない。

GIなら、とりあえず道着を掴める。でもNO-GIでは掴めない。

どうやって引き込む?

テイクダウン?

そもそも、どこを持つ?

初心者なりにすでに身体はGI仕様になっていたらしく、気がつくと相手のウェアを掴もうとしている。

あ、ダメだった。手を離す。

また掴みそうになる。離す。

もう何をしているのか分からない。

仕方がないので、

「とりあえずウェアだけは掴まない」

という最低限のルールだけ守り、これまで柔術で培ってきた知識と技術――両方とも大したことはない――を総動員して戦ってみた。

なぜか腕十字が極まった

当然、やっていることはデタラメ。

相手がかなりやらせてくれた部分もあったと思う。

それでも動いているうちに、

あれ?

腕十字に入れそう。

そして、

極まった。

NO-GI初日に腕十字。

これはうれしい。

「私、NO-GIできるじゃん」

壮大な勘違いが始まるには十分だった。

押さえ込まれても、スルッと逃げられる

そして、もうひとつ驚いた。

NO-GI、意外と逃げられる。

GIでは一度押さえ込まれると、道着を掴まれ、こちらも相手の道着を掴み、気づけば身動きが取れない。

はい、ここからめんどくさいです。

となることが多い。

ところがNO-GIは道着を掴まれない。しかも動いているうちに汗もかく。

押さえ込まれても、

スルッ。

あれ?

逃げられた。

もちろん相手のレベルにもよるのだろうけど、初めての私にはGIより身体が自由に動くように感じた。

このスルッが、地味に楽しい。

「疲れる」と聞いていたのに、なぜか疲れない

始める前、先生には言われていた。

「NO-GIは動かなきゃいけないから疲れますよ」

それが最大の恐怖だった。

ところが実際にやってみると、

あれ?

思ったほど疲れない。

いや、たぶんGIより動いている。でも道着をギュッと掴み続けないからなのか、変な力みがない。

動いているのに、苦しくない。

GIでは、

ここを掴んで。

こっちを蹴って。

次はこっちの手を……。

と、頭の中で手順を思い出そうとしているうちに、全部終わっていることがよくある。

NO-GIでは、そんなことを考えている暇がない。

来た。

逃げる。

動く。

押す。

潜る。

とりあえず本能で戦う。

これが、めちゃくちゃ楽しかった。

「楽しそうにやってましたね」

後日、GIの先生から言われた。

「NO-GI、楽しそうにやってましたね。腕十字も極まってたし」

……見られていた。

GIとNO-GIは別の先生。

なんとなく、

浮気がバレたみたいで恥ずかしい。

でも確かに、楽しかった。

スタミナのない自分には絶対無理だと思っていたNO-GI。

色帯の強い人がやるものだと思っていたNO-GI。

やってみたら、想像していたものとは全然違った。

そしてこのときの私は、まだ知らなかった。

この「ちょっと楽しいかも」が、

その後3か月くらいGIの練習を疎かにするほどのハマり方につながることを。

まとめ|食わず嫌いならぬ、着ず嫌いだった

NO-GIという言葉を聞いてもスルー。

見学して「強い人専用」と勝手に決めつける。

「動き続ける」と聞いて完全に怖気づく。

そんな私だったけれど、やってみたらおもしろすぎた。

掴めないからこそ動く。

押さえ込まれてもスルッと逃げる。

手順を思い出すより、とりあえず身体を動かす。

GIとはまた違う柔術の楽しさを知った。

食わず嫌いならぬ、

着ず嫌い。

そして気づけば、NO-GIクラスへ足繁く通うようになっていた。

次回は、

「気づけばNO-GIばかりやっていた|GIよりハマってしまった理由」

について。

青い柔術着を着て、左手を腰に当て、右手で親指を立てて笑顔を見せる女性のイラスト。ポジティブで元気な印象のプロフィール用イメージ
ゆめこ

私の背中を押してくれた動画はこちら↓

『ブラジリアン柔術』DEEP HALF CLUB
「初心者必見!誰でも始められるグラップリング練習の勧め三選!」

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この記事を書いた人

ストライプゆめこ

アラフォー主婦。お酒が大好きで、これまでストレス解消法といえば晩酌一択。妊娠・出産で体も心もボロボロになりながらも、なぜかブラジリアン柔術にハマってしまいました。
格闘技未経験でも「楽しい!続けたい!」と思える柔術ライフを、リアルな体験談と一緒に発信しています。更年期に負けないカラダ作り&メンタルケアの記録です。