柔術を続けていると、技が難しいとか、若者に追いつけないとか、そういう“わかりやすい壁”にぶつかることが多い。
でも実際のところ、私が一番戦っているのはホルモンバランスかもしれない。
産後、体質が変わってからというもの、生理だけじゃなくて排卵期にもメンタルがボロボロになる。
むしろ、生理中より排卵期の方がキツくない…?って日さえある。
「昨日あんなにやる気あったのに、今日は何もしたくない…」
そんな謎のスイッチが勝手に入る。
今日は、そんな“気合いじゃどうにもならない日”の話。
産後、ホルモンサイクルが変わった
20代の頃(産前)は、生理だけが不調のピークだった気がする。
(気がするだけで、本当は地味に不調だったのかもしれないけれど。)
でも産後は違う。排卵期も普通に不安定になる。
精神も体も、なんか全部がソワソワして落ち着かない。
そして最近気づいた。本来“調子が良い”とされるはずの、生理終わり〜排卵の卵胞期ですら、私はイマイチな日が増えた。
生理終わっても体が軽くならない。心だけが少し遅れてくる感じ。
もうこれは、産後にホルモンの波が書き換えられたとしか思えない。
「生理終わりから次の生理まで全部しんどい時期なんじゃ?」っていう日もある。
いやほんと、そういう時期もある。
体が重い。やる気も重い。
ホルモンの波で体が重い日は、技の復習動画を見ても脳が “ふーん” としか言わない。
昨日は「柔術もっと頑張ろ!!」って燃えてたのに
今日は「いや、ちょっと…」ってなる。
誰がやる気スイッチ切ったの?というレベル。
やる気はあるはずなのに、メンタルが勝手に遠くへ行ってしまう。
戻ってきてほしい。
そして、この “心ここに在らず”状態でスパーすると、普通にケガする。
実際に先週、ぼんやりしたままスパーしたら、見事に突き指した。
集中してないと、全身がただの無防備な肉体になる。
ホルモンの波、本当に侮れない。
生理期間は完全オフ。これはもう予定にする
私はもう決めた。
生理期間は完全に練習を休む。
気合いで乗り越えるとか、根性で行くとか、そういうフェーズじゃない。
40代の体は、気合いでゴリ押すと普通に壊れる。
だから “休むスキル” も鍛えていきたい。
ホルモンの波と柔術の相性
柔術は“続けた人が強くなる”スポーツだけど、女性はそもそも「続けたいけど体調が…」という壁がある。
特に排卵期前後は、
- 理由なく悲しくなる
- やる気ゼロ
- 体が石材
- 人と喋りたくない
- そもそも何もしたくない
このコンボが普通に来る。
この状態でスパーなんてできるわけがない。
(呼吸とメンタルがどっちもバグる。)
でも、排卵が終わると急に体が軽くなり、「よし、やるか!」って気持ちが戻ってくる。
だいたい1〜2週間だけの黄金期。
短い。短いけど、この期間だけは本当に強くなれる気がする。
気合いではどうにもならない日もある
柔術の上達に必要なのは“継続”だけど、体調もメンタルも不安定な時は、“頑張らない選択”がむしろ継続を守る。
体調の波に合わせて、やる時はやる。休む時は休む。
自分の体のバイオリズムの中で、「柔術を続ける方法」を見つけていくしかない。
柔術をやる気満々な日もあれば、何もしたくない日もある。
生理と排卵とメンタルの波で、気持ちが勝手にどこかへ行く日もある。
でも、休んだっていい。落ち込んだっていい。そのうち戻ってくるから。
柔術は、メンタルが弱い日があっても続けられる。
続けているだけで、十分強い。
揺れながら、止まりながら、それでもまたマットの上に戻ってこれたら、それでいい。

