【柔術】若者とスパーして気づく、老いのリアル

柔術ジムのマットの上で、若い練習生とスパーリングする女性。息を切らしながらも笑顔を見せ、年齢を超えてともに稽古を楽しむ様子が描かれている。
青い柔術着を着て、左手を腰に当て、右手で親指を立てて笑顔を見せる女性のイラスト。ポジティブで元気な印象のプロフィール用イメージ
ゆめこ

柔術のいいところは、年齢も仕事も関係なく、みんな同じマットで転がれること。
悪いところも、年齢も仕事も関係なく、みんな同じマットで転がれること。

そう、若者と練習してると、いやでも“自分がもう若くない”ことを体で理解させられる。

今日は、そんな現実を受け止めきれない中年の嘆きをお届けします。

若者の動き、見えない。

こっちは「ココとココを掴んで…」と確認してる間に、もうバックを取られてる。

押さえ込もうとしても、釣り上げた魚みたいにビチビチ跳ねるから抑えられない。

たまにマウント取れても、一瞬で返される。

「ちょっと待って」って言いたいけど、試合中にそんな休憩タイムはない。

“休憩をくれない”地獄

スパー中、ようやく有利ポジションを取っても、次の技に入る前に一呼吸置きたい。

でも相手は休ませてくれない。

こちらの「間」を無視してガンガン動いてくる。

あれはもう、別の時間軸で生きてる。

技を覚えるスピードが違いすぎる

先生の「はい、これやってみましょう!」の声と同時に忘れる私。

セコンドから「さっきやったやつ!」とアドバイスされても、「さっきやったやつ??…何だっけ??」と脳がフリーズ。

若者たちは、もうその技を使いこなしてる。

私はまだ「右足がどっちか問題」でつまずいている。

体力のリソースが違いすぎる

スパー1本でヘロヘロになって動けない私の横で、若者は5本目も全力。

しかもそのあと「ちょっと筋トレして帰ります」とか言う。

え、筋トレって“そのあと”にやるものなの?

私はもう“寝る”が次の予定なんだけど。

成長スピードがエグい

久しぶりに組んだ10代男子。
前より明らかに体が硬く、重く、筋肉質になっていた。

少年から青年へ。
その変化に少しジーンとした。

そうか、私は老いを実感しているけれど、同じマットの上では、誰かが成長しているんだなと思う。

青い柔術着を着て、左手を腰に当て、右手で親指を立てて笑顔を見せる女性のイラスト。ポジティブで元気な印象のプロフィール用イメージ
ゆめこ

若者たちは、寝たら回復する。
私は、寝ても疲れが残る。

でも、一緒に転がって笑っていられるのが嬉しい。

「もう若くはない」って現実を、汗と一緒に笑い飛ばせる場所。

柔術は、そんな“老いとの共存トレーニング”でもある。

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この記事を書いた人

ストライプゆめこ

アラフォー主婦。お酒が大好きで、これまでストレス解消法といえば晩酌一択。妊娠・出産で体も心もボロボロになりながらも、なぜかブラジリアン柔術にハマってしまいました。
格闘技未経験でも「楽しい!続けたい!」と思える柔術ライフを、リアルな体験談と一緒に発信しています。更年期に負けないカラダ作り&メンタルケアの記録です。