
20代は“ストレス解消=酒”。30代は妊娠出産で体がボロボロ。
そんな私がまさか柔術にハマるとは、あの頃は夢にも思ってませんでした。
20代は「酒が生きがい」
ストレス解消方法が酒しかないと思って生きてきました。
妊娠・授乳期を除けば、ほぼ毎日晩酌。第二子のときなんて「早く飲みたい!」が勝って、授乳を3ヶ月で切り上げたほどです。
趣味らしい趣味もなく、ある意味「晩酌が趣味」。
「今日はこのつまみで飲もう」と朝から考え、晩酌を美味しくするためなら努力も惜しまない。
私の20代は、そんな“酒ありきライフ”でした。
30代、妊娠・出産で満身創痍
第一子は胎盤早期剥離で救急搬送 → 緊急帝王切開で輸血。命がけの出産でした。
その後も波乱は続きます。
産後3ヶ月、突然の激痛で救急搬送。「帝王切開の傷が開いた!?」と思ったら、実は生理が再開した腹痛でした。
さらに第一子出産から10ヶ月後には盲腸が発覚。通常なら手術ですが「もう切りたくない!」と医師にお願いし、抗生剤で散らしてもらいました。
なんとか回復して第二子を出産できましたが、その後は円形脱毛症・突発性難聴・膠原病なりかけと、体も心もガタガタの30代でした。
運動なんて考えられない日々
子育てと日常を回すだけで精一杯。運動なんて夢のまた夢。
「今日も無事に一日が終わった」と思うだけで、もう全エネルギーを使い果たしていました。
柔術?そんなの“自分とは無縁の世界”。
カッコイイとは思っても、「観る側」であって「やる側」だなんて1ミリも考えたことがありませんでした。
20代は酒びたり、30代は入院とトラブルだらけ。
格闘技のテレビはよく観て「強いってカッコイイな」とは思ってたけど、自分がやるなんて発想はゼロ。
だからこそ、今こうして道着を着てる自分に一番驚いてるのは、たぶん私自身です。