
柔術を始めて間もなく、まさかのアキレス腱断裂。
普通なら“即リタイア”案件。
でも私はなぜか、“早く道場に戻りたい”とウズウズしていました。
練習で自己肯定感爆上がり
先生の動きをちょっと真似して転がっただけで「ナイス!」「すばらしい!」と褒めてくれる。
そんな些細なことでも拍手喝采されるから、自己肯定感が爆上がりしました。
しかも、先生も会員さんもとにかく優しい。オラオラ系やDQNっぽい人なんていない。
「格闘技=怖い人が多い」なんてイメージは吹っ飛び、安心して練習できる雰囲気に包まれていました。
滝汗デトックスと鏡の中の変化
練習をするたびに滝のように汗が流れて、全身からドロドロの毒素が出ていく感じ。
終わったあとの爽快感は、まるで全身デトックス。
さらに、鏡に映る自分を見ても「はぁ…」と落ち込むことが減っていきました。
体が引き締まってくると、「セルフ改造計画」に成功したみたいで、自己満足度も上昇。
不安を追い出す、脳内柔術作戦会議
「こうきたらこう返す」「じゃあ次はこう動く」——気づけば脳内で柔術の作戦会議。
これまで不安やイライラで埋め尽くされていた頭の中が、いつの間にか柔術のことでいっぱいになっていました。
柔術は体だけじゃなく、脳のデトックスにもなるんです。
首を絞めて、関節をキメる快感(やさしくね)
首を絞めたり、関節をキメたり。文字にすると危ないけれど、実際はめちゃくちゃ楽しい。
やられる側も「なるほど〜」と学びになるから、攻防のやりとりが純粋に面白い。
何より、相手がみんな優しいからこそ、“攻防ごっこ”の楽しさにどっぷり浸かれる。
ケガで知った“歩けるありがたさ”
そんな最中にアキレス腱断裂。正直「もう終わった」と絶望しました。
でも、動けない日々を経験したからこそ、普通に歩けること、体を動かせることのありがたさを心から実感。
健康への感謝は、以前よりもずっと深まりました。
復帰までの日々も柔術漬け
動けない間もYouTubeで柔術動画を観てイメトレ。
意外にもそれが理解を深めるきっかけになりました。
「早く復帰したい!」という気持ちが、毎日の原動力に。リハビリも頑張れました。
そして学んだことはひとつ。「調子に乗って練習しすぎない」。
マスター世代はケガが命取りだから、大人のブレーキは必須です。
ケガで一度止まっても、“やっぱり柔術やりたい”の気持ちが勝ちました。
私にとって道場は、リハビリ室であり、デトックスサロンであり、人生の延命装置でもあるんです。